落語の演目

猫忠ねこただ

滑稽噺音曲噺長屋動物が化ける夫婦

別題: 猫の忠信

師匠の家に出入りする兄貴分の正体を探ろうとした二人が、猫の化けた姿を見つける滑稽噺。

あらすじ

清元の稽古に通う六兵衛が、稽古をやめると言い出す。兄貴分の常と師匠がいちゃついているのを見たというのだ。次郎吉と二人で師匠の家を覗くと確かに二人が差し向かいで酒を飲んでおり、悔しがった二人は常の女房に知らせに行く。ところが女房は騒ぎ立てる二人をたしなめ、亭主は奥で寝ていると言う。

そこへ話を聞いていた常本人が現れる。最近、湯屋や床屋で妙なことを言われるので、自分も師匠の家を確かめに行くことにした。覗いてみると、自分に生き写しの男が師匠と酒を酌み交わしており、化け物に違いないと考えた常は、六兵衛と次郎吉に相手の耳を押さえさせる。案の定その男の耳が動いたので、常が飛び込んで取り押さえると、正体は大きな猫であった。

猫は自分の生い立ちを語り始める。かつて田畑を荒らす鼠を追い払うために母猫の皮で三味線が作られ、その子である自分は親を殺されて泣いて暮らしてきたのだと明かす。話を聞いた一同は、常や六兵衛、次郎吉の名にちなんだ役柄がちょうど芝居の顔ぶれと重なっていることに気づき、師匠に配役をなぞらえてはやし立てる。

師匠が自分に役が似合うだろうかと言うと、両手をついた猫が「ニャアウ」と鳴く。この鳴き声が「似合う」と重なる仕掛けになっている。

演じ方の違い

同じ演目でも、演者によって細部が変わります。分かっている違いを並べています。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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