茄子娘なすむすめ
ナスの精を名乗る娘と契りを結んでしまった和尚が、後に現れたその子どもと再会する夏の滑稽噺。
あらすじ
東海道の宿場から少し入った山あいにある寺の和尚は、大の茄子好きで、大きくなったら自分のものにしてやると言い聞かせながら畑で大切に育てている。ある日その寺に、私は茄子の精でございますと名乗る一人の娘が現れ、約束どおり妻にしてほしいと申し出る。
和尚は娘に肩などを揉ませているうちに、とうとう契りを結んでしまう。出家の身でありながら戒めを破ってしまったことに気づいて深く悔い、みずからを戒めるためにも、いったん寺を離れてさらなる修行に出ることを決める。
しばらく経って寺に戻ってくると、見知らぬ小さな女の子が「お父様」と呼びながらすがりついてくる。出家の身に子どもがいるはずがないと戸惑う和尚に、女の子は自分は茄子の子どもだと言い、これまで誰に頼ることもなく一人で大きくなったのだと話して聞かせる。
「親はなくとも子は育つ」をもじり、「親はナスとも子は育つ」という地口で結ばれる。
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- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

