干物箱ひものばこ
女のもとへこっそり出かけたい若旦那が、貸本屋に自分の声色をさせて父の前で身代わりを務めさせるが、思わぬ質問でぼろが出る。
あらすじ
素行の悪さから二階に押し込められている若旦那が、父から湯に行ってくるよう言われたのを幸いに、なじみの女のもとへ出かけようとする。時間がないので、声色が得意な貸本屋の善公に頼み、自分に成りすまして父の前をしのいでもらうことにする。
若旦那の部屋に忍び込んだ善公は、あらかじめ聞いておいたことをもとに父の問いをうまくかわしていく。ところが「もらった干物をどこにしまったか」という予想外の質問をされ、「干物です」としか答えられず、かみ合わないやり取りになってしまう。
様子を見に来た父が自ら二階へ上がってきたことで、身代わりだったことがすっかり露見してしまう。ちょうどそこへ、忘れ物を取りに戻った本物の若旦那が何も知らずにひょっこり現れ、父にその場をすっかり見つかってしまう。
父に叱られた若旦那は、身代わりを務めた善公について「善公は器用だ。親父そっくり」と言う。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

