落語の演目

もう半分もうはんぶん

滑稽噺怪談噺冬の噺幽霊拾い物

居酒屋の老人からだまし取った金を元手に店を大きくした夫婦が、その老人によく似た子を授かる怪談噺。

あらすじ

千住の小さな居酒屋に毎晩通ってくる老人が、いつも茶碗に半分ずつ酒を注文しては飲んでいく。ある晩、老人が店を出たあとに大金の入った財布を忘れていったことに気づいた亭主が返しに行こうとすると、女房がそれを元手に商売を大きくしようと持ちかけてくる。

戻ってきた老人が財布を探しても、夫婦は知らないと言い張る。老人は、貧しい暮らしの中で娘を身売りさせてこしらえた金だと事情を話すが、それでも取り合ってもらえず、肩を落として店を出て行く。心配になった亭主があとを追うと、老人は川に身を投げてしまった。

老人の金を元手に大きな店を構えた夫婦だったが、女房が産んだ赤ん坊は、皺だらけで髪が真っ白な、あの老人によく似た姿をしていた。女房はそのまま亡くなり、亭主は乳母を雇うが、みな夜中に赤ん坊が起き出す様子を見て怖がって辞めていってしまう。

夜中に赤ん坊が行灯の油をなめている場面を見た亭主が「おのれ、化けやがったな」と踏み込むと、赤ん坊は振り返って「もう半分ください」と言う。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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