落語の演目

緑林門松竹みどりのはやしかどのまつたけ

人情噺三遊亭圓朝の作殺し泥棒仇討ち身売り按摩

別題: 忍岡義賊の隠家、下谷五人男、医者秀永の家、三味線堀の殺し

医者に仕える下男が主人の隠し事を知ったことをきっかけに主人夫婦を毒殺し、逃亡先でもさらに悪事を重ねていく長編の人情噺。

あらすじ

医者に仕える下男は、主人に妾と隠し子がいることを知り、本妻へは内緒にするよう頼まれる一方で毒薬のありかを聞き出す。家に帰った下男は本妻にすべてを話したうえ、妾が本妻を追い出すよう主人に頼み主人もそれに応じるつもりだと偽りを吹き込む。

下男は本妻を堀端へ連れ出して思いを打ち明けるが拒まれ、自分が盗人であることを明かして本妻を殺してしまう。続いて妾のもとへ行き、家に泥棒が入ったと偽って主人を呼び戻し、渇きを訴える主人に毒を盛った水を飲ませて殺害する。

江戸を離れた下男は妾を連れて別の宿場に落ち着き茶店を開くが、立ち寄った知人の親子を手にかけ、娘を売り飛ばすなど悪事を重ねる。耐えかねた妾は亡き主人との間に生まれた子に真実を明かして仇討ちをさせようとするが返り討ちに遭い、下男は捕り方の追及を逃れて江戸へ戻り、旧知の按摩を頼る。

江戸で流しの按摩となった下男は、かつて夫婦であった女と偶然再会する。女は下男から毒薬を得た経緯を聞き出すと、酒に毒を混ぜて下男を殺してしまう。この女や周辺の人物をめぐる悪事と因縁は、その後も続く長編として語られる。

この噺は続き物の長編で、一つの決まった落ちはなく、話の区切りごとに先の展開を次回へ持ち越す形で終わる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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