落語の演目

松山鏡まつやまかがみ

滑稽噺人違い夫婦親子百姓女房

昔は鏡がなかった村で、亡き父に似ているからと褒美にもらった鏡を覗いた正直者が、自分の姿を父だと思い込む滑稽噺。

あらすじ

昔は鏡がなかった村に、正直で親孝行な百姓が住んでいた。お上から褒美を与えられることになったその百姓が亡き父にもう一度会いたいと望むと、百姓の顔立ちが父によく似ていることから、鏡が与えられることになった。

鏡を覗いた百姓は、そこに映る自分の姿を長らく会えずにいた父親だと思い込み、大喜びで鏡を持ち帰る。人に見せてはいけないと言われていたので、鏡は納屋の奥にしまった葛籠の中に納め、朝夕にその鏡へ向かって挨拶をするのを日課にしていた。

夫の留守にその様子を怪しんだ女房が葛籠を開けて鏡を覗くと、映った自分の姿を夫が囲っている別の女だと思い込んで腹を立て、夫婦は言い争いになる。そこへ通りかかった隣村の尼が仲裁に入り、事情を聞いたうえで自分も鏡を覗いてみせる。

鏡を覗いた尼が、二人の喧嘩を気まずく思った「中の女はきまりが悪いと坊主になった」のだと告げて場を収める。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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