落語の演目

杭盗人くいぬすっと

滑稽噺長屋泥棒聞き違い言い立て

家に忍び込んだ泥棒が、物音を怪しまれるたびに生き物の鳴き声をまねてごまかそうとする滑稽噺。

あらすじ

ある家に泥棒が忍び込んだところ、物音に気付いた女房が猫かしらと問いかける。泥棒はとっさに鳴き声をまねて誤魔化すが、女房は次に犬、さらに牛、しまいには象かもしれないと言い出すので、泥棒はそのたびに違う生き物の鳴き真似を続ける羽目になる。

象の鳴き声まで求められて答えに詰まったところで、女房はとうとう正体に気付いて泥棒だと大声で騒ぎ立てる。泥棒は慌てて外へ逃げ出し、近くにあった池に飛び込むと、自分と背丈の変わらない杭につかまってじっと身を潜める。

騒ぎを聞いて駆けつけた家の者たちが、長い棒を手に池のまわりを調べにやってくる。水の中にあるものが杭なのか泥棒なのか見分けがつかず、声をかけながら棒で探り始めると、杭のふりを続けようとする泥棒がとっさに返す言葉で話が締めくくられる。

家の者が「杭か、泥棒か」と繰り返し問いかけると、泥棒が「クイツ、クイツ」と鳴き真似のような返事をして話が終わる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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