落語の演目

やかんやかん

滑稽噺長屋知ったかぶり言い立て

物知りを自称する先生が、あらゆる物の名前の由来について、根拠のない珍説を次々に披露していく噺。

あらすじ

何でも知っていると評判の先生のところへ八五郎がやって来る。浅草の観音様を見物してきた話をすると、正式な呼び方ではないと言葉尻を次々にとらえられ、大勢の人出を表す言い回しまで違うと訂正されて、先生の知ったかぶりの受け答えを延々と聞かされることになる。

話が魚の名前に及ぶと、先生はクジラは決まった時刻に潮を吹くからだとか、カレイは平目の仲間のようなものだとか、ウナギは体がぬるぬるして鳥が食べにくいからだとか、いずれも見た目や習性をこじつけた根拠のない由来を次々に語っていく。

続けて茶碗や土瓶の名の由来を尋ねられた先生は、いずれも見た目や材料にこじつけた説明をしたあと、やかんの名の由来について、合戦のときに水沸かしを兜の代わりにかぶって戦ったところ、飛んできた矢が当たる音から呼び名になったのだという話を講釈調で語り出す。

注ぎ口の位置や取っ手の付け方まで戦の道具にこじつけて説明した先生に、八五郎が「耳なら両方にありそうなものですが」と尋ねると、先生は「無い方は枕をして寝る方だ」と答える。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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