落語の演目

十徳じっとく

滑稽噺長屋知ったかぶり言い立てご隠居

隠居から聞いた着物の名の由来を人に教えようとして、言葉がうまく出てこなくなる男を描いた噺。

あらすじ

隠居のところにやってきた男が、先だって床屋で話題になったことを切り出す。隠居がいつも着ているどこか変わった着物について、居合わせた者たちが名前を分からず困っていたので、教えてもらいに来たのだと言う。着物の名は十徳といい、立ったときと座ったときの形がそれぞれ別の物に似ていることから、そう呼ばれるようになったと教わる。

ついでにご隠居から、身近な橋の名前にまつわる由来も聞かされ、男はどれもいい話を聞いたと思う。さっそく人に教えてやろうと勇んで出かけていくが、いざ相手を前にして話そうとすると、聞いたはずの言い回しがうまく口から出てこない。

男は着物の形にたとえた言い回しのところまでは何とか言えるものの、その先に続く語呂合わせでいつもつまずいてしまい、言い直すたびにまるで違う言葉になってしまう。慌てれば慌てるほど、かえってうまくいかなくなっていく。

三度目に言い直そうとしたところ、最後は「にたりにたりで、これはしたり」という、思いがけない結び方になってしまう。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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