蚊いくさかいくさ
剣術に凝る長屋の男が、師匠の助言で家を城に見立てて蚊と戦うが、多勢に無勢で降参してしまう滑稽噺。
あらすじ
長屋に住む男は剣術に熱を入れて仕事を怠け、質に入れたままの蚊帳を戻せずにいたため、妻から子どもが蚊に食われても平気なのかと責められる。
剣術の師匠に稽古を休みたいと申し出て、家に蚊が多くて困っていることを話すと、師匠は家を城に見立てて蚊と一戦交えるよう命じる。家を城、妻を城の奥方、子を若君とみなし、正面と裏口を大手・搦手とし、窓を開けて蚊を招き入れてから煙で敵を退けるという策を授ける。
男は言われた通りに蚊帳を吊って蚊を招き入れ、煙にむせながらも蚊を退ける。夜襲を警戒して寝ずに待っていると、夜中に再び蚊が現れたので、一匹ずつを武士に見立てて相手にするが、数が多く対処しきれなくなる。
手に負えなくなった男は妻に向かって「北の方、とてもかなわん。城を明け渡そう」と降参する。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

