落語の演目

法華長屋ほっけながや

滑稽噺長屋大家商売

日蓮宗の信者しか出入りを許さない長屋の大家に対し、信者を装って肥汲みの仕事を得た男が思わず本音を漏らす滑稽噺。

あらすじ

ある長屋の大家は熱心な日蓮宗の信者で、店子にはほかの宗派の者を入れず、出入りする商人も同じ宗旨に限るという徹底ぶりだった。あるとき、肥を汲みに来る男が長らく姿を見せなくなり、長屋の住人たちが困ってしまう。

そこで通りかかった汲み取り業者を呼び止め、宗旨が同じであれば汲ませることにする。違う宗派の者だと塩をまかれて追い返されてしまうため、この話が同業者の間で評判になっていた。それを聞いた一人の男が、日蓮宗の信者を装って長屋を訪ね、大家から宗旨を尋ねられると、自分も日蓮宗以外の家からは汲んだことがないと調子を合わせて答える。

気を良くした大家は男に酒までふるまい、すっかりもてなす。上機嫌で酔った男は、そろそろ汲んでくれと促されて肥桶を担ぎ上げるが、足がよろけた拍子に、思わず日蓮宗とは違う宗派の念仏を口走ってしまい、それを大家に聞きとがめられる。

宗派を問いただされた男は悪びれもせず、こんなに汚れる仕事は宗旨に関係なく人に押しつけるものだと開き直って答える。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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