落語の演目

鶯宿梅おうしゅくばい

滑稽噺上方落語が原話商売若旦那大家芸者

別題: 春雨茶屋

芸者の唄の文句を真に受けた養子が離縁を申し出て、受け売りの言い訳をする話。

あらすじ

大家の養子になった若旦那が、近ごろ女郎買いや芸者買いに出かけていると聞いた仲人が、心配して意見をしに行きました。すると若旦那のほうから離縁してくれと言い出します。

わけを聞くと、先日ある席で春雨を踊ったところ、芸者が唄の文句で身まま気ままになられない、養子くさいじゃないかいなと言った。それでつくづく養子がいやになったとこぼしました。

仲人は聞き違いだと言います。養子くさいではなく、身まま気ままになるならば、鶯宿梅じゃないかいなと言ったのだと教えました。鶯宿梅とは何かと問われ、仲人は由来を語ります。

昔、都の清涼殿の梅が枯れたので似た木を探したところ、山城西の京にあった。その木に短冊が付いていて、紀貫之の娘の歌が記してあった。それからこの木を鶯宿梅と呼ぶようになったというのです。

感心した若旦那は、この由来を芸者に教えてやろうと出かけましたが、よく呑み込んでいないので話が支離滅裂になります。「若旦那、受け売りでしょう」「ああ、これはいよいよ大しくじりだ」。

成立と背景

「大しくじり倍になった」と落とすこともあります。上方種の噺です。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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