茗荷宿みょうがやど
東海道沿いの宿屋の夫婦が、大金を預けた客に茗荷づくしの料理を振る舞い、金のことを忘れさせようとする噺。
あらすじ
東海道沿いの宿場外れにある宿屋は、客が減って経営が苦しくなっていた。ある晩、一人の旅人が泊まりに訪れ、帳場に大金を預けていく。主人はその金があれば楽に暮らせると思いながら休むが、夜中に旅人の部屋に忍び込んで手をかけようとしたところを女房に見とがめられる。
女房は主人から夢の話を聞くと、茗荷をたくさん食べさせれば物忘れをするというので、それを使って金のことを忘れさせてしまおうと持ちかける。翌朝、先祖の命日だと偽って、漬物や焼き物、酢の物、炊き込みご飯まで、次々と茗荷づくしの食事を旅人に振る舞った。
食事を終えた旅人は礼を言って出発するが、荷物一式を宿に忘れたまま立ち去る。宿の夫婦が喜んでいると旅人が戻ってきて荷物だけを持ち帰り、預けていた大金のことを思い出してまた戻ってきて、その金も持って今度こそ出て行ってしまう。
主人が「何か忘れ物はないか」と声をかけると、旅人が「宿賃を払うのを忘れていた」と答える。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

