落語の演目

死ぬなら今しぬならいま

滑稽噺銭勘定上方落語が原話

死期を悟った大旦那が、あの世に大金を持たせてほしいと頼んだことから、思いがけない騒動が起こる噺。

あらすじ

病床についた大店の主人が跡取りを呼び、これまで無理を重ねて財産を築いてきたので死後は地獄に落ちるだろうと話す。そこで、金の力で罪を軽くできるかもしれないから、あの世に持たせる頭陀袋に大金を入れてほしいと言い残して息を引き取る。

遺言どおりにしようとすると、親族がそれはもったいないと言い出し、本物の代わりに芝居の小道具に使う偽の金を入れることにしてしまう。事情を知らない主人は、あの世で裁きにかけられ、これまでの悪事を次々と映し出され、地獄行きが決まりかけてしまう。

とっさに袖の中へ持っていた偽の金をそっと差し出すと、それまで厳しかった裁く側の態度が急に変わり、極楽行きの話が出はじめる。周りに控える下役たちが不満を言い出したので、そちらにも同じように配ると、誰も文句を言わなくなり、主人は無事に極楽へ行くことができた。

金を手にした地獄の面々は仕事をしなくなり、使った金がやがて世の中に出回るが、それが偽物だったことが露見し、取り締まりを受けて皆そろって捕まってしまう。地獄の番人がいなくなったので、今なら誰でも極楽へ行ける。

地獄の番人が捕らえられていなくなったことから、今なら誰でも極楽へ行けるとして「死ぬなら今」と結ぶ。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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