羽織の遊びはおりのあそび
別題: 羽織の女郎買い
廓に付いて行くために羽織を借りようとした男が、苦し紛れの嘘を重ねてしまう滑稽噺。
あらすじ
若い衆が集まっているところへ若旦那が通りかかり、前夜に廓へ繰り出してすっかりもてたという武勇伝を身振り交じりに語って聞かせる。同行させてほしいと頼むと、羽織がなければいけないと言われる。みな羽織を持っているが、熊だけは持っておらず、差配のところへ借りに行くが留守だった。
おかみさんに借りようとしたところ、どこへ着ていくのかと聞かれ、正直に女郎買いに行くと答えてしまう。吉原へ行くのに貸したのでは差配に怒られるが、祝儀や不祝儀のためなら貸すと言われたので、不祝儀だとごまかす。誰が死んだのかと聞かれるたびに、その場しのぎで名前を挙げるが、いずれもすぐ近くで元気に姿を見せている者ばかりで、話のつじつまが合わなくなっていく。
この噺には続きがあり、羽織を借りて廓へ上がった一同が、一人の男に床の間の掛け軸をほめる役を頼む場面が描かれる。言われた通りに体を反らせて掛け軸をほめようとして倒れそうになったり、懐に入れていた物を突き出そうとして、思わぬ物が飛び出してしまう場面があったとされる。
誰が死んだのかと問い詰められた熊は、「そのうち、誰か死にましょう」とごまかす。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

