落語の演目

福禄寿ふくろくしゅ

人情噺冬の噺三遊亭圓朝の作兄弟親子出世

商売に失敗しては弟に無心を繰り返す兄と、まじめに家業を守る弟。年の暮れに母のもとで交わされるやり取りが、兄の運命を変える。

あらすじ

ある商家の跡取り息子は事業に手を出しては失敗を重ね、まじめに商売に励む弟から金を借り続けていた。年の暮れ、雪の降る日に母のいる隠居所を兄が訪れ、これを最後にと弟から三百円を都合してもらえるよう頼み込む。

度重なる無心にあきれた母がいさめていると弟がやって来たので、兄をこたつの中に隠す。弟は一日の出来事を話し、年の暮れだからと困っている人のためにと三百円を置いて出かけていく。兄はその金を母から受け取り、酒を飲んで機嫌よく帰っていく。

入れ違いに戻ってきた弟は、雪道で自分が預けていたのと同じ金包みが落ちていたと母に話す。母から事情を聞いた弟は、人にはそれぞれ相応の器量があり、小さな器で大きなことをしようとしても無理があるものだと諭す。それを聞いていた兄が姿を現して詫びる。

弟に三百円を勧められた兄は十円のみを借りて旅立ち、荒れ地を切り開く。そこで得た元手でさらに新たな土地に渡り、開墾に成功する。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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