都々逸親子どどいつおやこ
別題: 都々逸坊や
都々逸を教わる息子が父親を次々と言葉遊びでやり込め、仲直りのきっかけをつくる新作の滑稽噺。
あらすじ
机に向かって勉強をしている息子のもとへ、父親が分からないことがあれば聞くようにと声をかける。だが息子は、父親がいつも間違ったことばかり教えるのであてにしていない。ふと教科書に書き込まれた都々逸を見つけた父親は、学校の授業で都々逸を習っていると知り、自分も昔は得意だったのだと聞かせて教えはじめる。
父親の詠む都々逸は他愛のないものばかりで、少しも様にならない。それでも学校で出された「茶碗」や「魚」「氷」といったお題に合わせて、息子は言葉遊びを利かせた気の利いた都々逸を次々と披露していき、そのたびに父親をすっかり驚かせてしまう。
自分の子どもに負け続けたことに落ち込んだ父親と、それをからかう母親との間で夫婦げんかがはじまってしまう。息子はそれを見て、仲の良かった二人から自分が生まれたことを詠んだ都々逸を披露し、両親をなだめる。
両親が仲直りをしたところで、ふと息子の姿が見当たらないことに気づく。あわてて捜すと、部屋の隅に一枚の紙が残されていた。そこには、仲直りできた二人の間では自分が邪魔になってしまうので、先に休ませてもらうという都々逸がしたためられていた。
残された紙に「仲直り出来た二人の間に僕は邪魔になります先に寝る」と書かれている。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

