鮑熨斗あわびのし
別題: 祝いのし
空腹な男が借りた金で鮑を買い、地主への祝い物にしたところ縁起が悪いと突き返され、教わった言い回しを口にしに行く話。
あらすじ
空腹に困った男が女房の知恵を借り、五十銭を借りて尾頭付きの魚を買い、それを地主の家の婚礼祝いに持って行って米をもらおうと考える。ところが魚屋では五十銭では鮑しか買えず、それを祝いの品として届けてしまう。
祝いの席に鮑を出したことで、縁起が悪いと地主から突き返されてしまう。困った男が知り合いに事情を話すと、鮑はもともと祝い物に添えるのしの由来であることを持ち出して言い返すよう、長い言い回しを教わる。
教わった通りに再び地主の家を訪ね、たどたどしくも言い回しを口にすると、地主はその内容に感心し、のしの飾りについて尋ねてくる。男はとっさに、それは鮑の親だと答える。
のしの絵にある一本の線が何かと尋ねられた男が、「あれは鮑のおじいさんです」と答えて終わる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

