持参金じさんきん
別題: 金は廻る、逆さの葬礼
急な借金の取り立てに困っていた長屋の男が、持参金付きの縁談に飛びついたところ話が一回りする噺。
あらすじ
長屋に住む男のところへ、貸していた金をすぐに返してほしいと店の番頭がやって来る。返すあてのない男が困っていると、隠居がやって来て縁談を持ちかける。年頃の女で器量はよくないが、持参金がつくと聞いて男は嫁にもらうことに決めてしまう。
月を改めて迎えるつもりが、その日のうちにということになり、夕方になって隠居が女を連れてやって来る。ただし肝心の持参金はもう少し待ってほしいと言われてしまう。翌朝、番頭が改めて訪ねてきて、急に金が必要になった訳を話し始める。
番頭は、主人の代わりに出た寄合で酔った勢いで女中に手を出し、身ごもらせてしまったのだと明かす。主人の外聞を気にして知り合いの隠居に相談したところ、持参金をつければ誰かがもらってくれるだろうと言われ、その金を工面する必要に迫られたのだと言う。
話を聞いた男が、実は自分もその隠居の世話で嫁をもらったばかりだと明かすと、番頭は、自分が男から返してもらった金を隠居に渡し、隠居がそれを持参金として男に渡し、男がまたその金を番頭に返す、という巡り合わせに気づく。
金が一回りしたことに気づいた男が「やっぱり、金は天下の廻り物だ」と言う。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

