落語の演目

天神山てんじんやま

滑稽噺長屋上方落語が原話動物が化ける縁組み

別題: 安兵衛狐

長屋の男二人が、墓や罠で見せた情けから縁を得た女房の正体をめぐって騒動になる噺。

あらすじ

長屋に住む偏屈な源兵衛は、近所の連中に誘われた花見の誘いを断り、一人で墓参りに出かけることにする。墓地で酒盛りをしていると、塔婆が倒れて墓に穴が開き、中の骨が見えているのに気づき、その場で酒をかけて弔ってから帰路についた。

するとその晩、身なりの整った女が源兵衛の家を訪ねてきて、昼間弔ってもらった当人だと明かす。それからというもの、女は毎晩通ってきては女房のように甲斐甲斐しく尽くすようになった。同じ長屋の安兵衛はその話を聞きつけ、自分も同じ幸運にあやかろうと墓地へ向かう。

ところが手ごろな墓が見つからなかった安兵衛は、その途中で罠にかかった子ぎつねを見つけ、哀れに思って買い取り、逃がしてやる。すると帰り道で、昔なじみだという女に声をかけられ、その晩からそのまま一緒に暮らすようになった。

長屋の連中は源兵衛と安兵衛が急に女房を持ったことを噂にし、安兵衛の女房が話の最後に決まって「コン」と言うことに気づいて狐ではないかと疑い始める。正体を尋ねてみると、女は姿を現して窓から飛び出していってしまう。

安兵衛も狐ではと疑った長屋の連中が耳の遠い親類の家を訪ね、大声で在宅を尋ねると、「安兵衛はコン(来ん)」と返ってきて、「おじさんも狐だ」と言い合う。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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