質屋庫しちやぐら
質屋の蔵に毎晩化け物が出るという噂を確かめに行った番頭たちが、蔵の中で思いがけないものと出会う噺。
あらすじ
質屋の三番蔵に毎晩のように化け物が出るという噂が立ち、気味悪がった主人は、何が出るのか正体を確かめてきてほしいと番頭に頼む。番頭は一人で見に行くのは心細いので、丁稚の小僧に言いつけて、威勢のよい男を呼びに行かせることにする。
呼ばれた男は叱られると思い込み、先に酒や漬物を黙って使っていたことを詫びるが、用件は化け物の正体を確かめることだと知り、すっかり気後れしてしまう。それでも仕方なく、番頭と二人で夜通し蔵を見張ることになった。
夜更けになると蔵の中で何かが光り、預けられている質草の道具が勝手に動き出したかと思うと、掛け軸に描かれた人物が姿を現して話しかけてくる。掛け軸の主は、質入れした家に利息を払うよう伝えてほしいと告げる。
掛け軸の中の人物が現れ、質流れになりそうな自分の身の上を嘆きながら「また流されそうだ」と口にする。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

