狸化寺たぬきばけでら
別題: 化寺、狸寺
荒れ寺に出る化け物の正体を探るうち、仏像や天女が次々に怪しくなる話。
あらすじ
荒れ寺の涸れ井戸から、毎晩化け物が出るという噂が立ちました。退治しようと井戸をいぶすと、大きな狸が飛び出して本堂へ逃げ込みます。
大勢で追いかけましたが、狸の姿は見当たりません。よく見ると、本堂に並ぶ仏像の数がひとつ多いことに気づきました。
仏像を一体ずつ灸で炙っていくと、そのうちの一体が「熱い」と叫んで天井に飛び上がり、また姿を消してしまいます。
棒で天井の絵の天女を突いてみると、天女たちがいっせいに舞い降りてきて、どれが狸なのか見分けがつかなくなりました。
困り果てていると、天女の一人がこう言いました。「ああ、睾丸がすれる」
成立と背景
大阪に伝わる噺で、サゲは時代によって少しずつ変化し、いまの形に落ち着いたとされています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

