山号寺号さんごうじごう
幇間が寺の名の言い立てを次々と披露して若旦那から金を稼ぐが、最後にその金を持ち逃げされる噺。
あらすじ
幇間が道で若旦那と出会い、観音様へ出かけると聞いて寺の正式な呼び名を口にすると、そんなところへは行かないと返される。幇間は、山の名と寺の名を続けて呼ぶ言い方はどの寺にもある決まりごとなのだと、若旦那に説明して聞かせる。
感心した若旦那は、そうした言い方を一つ挙げるたびに祝儀を出すが、挙げられなければお前をやめさせると持ちかける。幇間は掃除や乳母、看護、車、時計、洋食、医者といった身近な商売や職業になぞらえた言い立てを次々に披露し、そのたびに祝儀を受け取っていく。
調子に乗った若旦那は自分もやってみると言い出し、幇間にこれまで受け取った祝儀をすべて手に乗せるよう命じる。若旦那はその金を懐に入れると、裾をからげて一目散に走り出してしまい、幇間はあっけにとられてその場に取り残される。
逃げ出した若旦那が言い立て風の言葉で走り去ると、幇間が「南無三、し損じ」と悔しがる。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

