旅行日記りょこうにっき
山歩きの末にたどり着いた宿で以前のごちそうを思い出す男たちが、宿の主人の話から思わぬ真相を知らされる新作の滑稽噺。
あらすじ
山歩きの旅に出た男二人が、歩き疲れた頃にようやく宿を見つけて泊まることにした。座敷は畳が汚れ障子も破れていたが、一人が以前この宿に泊まったときのごちそうを思い出し、鳥鍋がおいしかったことや、帰り際に土産まで持たされたこと、宿代が安かったことを話して聞かせた。
話を続けるうちに宿の主人がやって来て、今朝がた近くの村で強盗騒ぎがあり、東京の言葉を話す者が疑われているため村の入口を閉じて客の身元を確かめていると告げ、宿帳に名前や住まいを詳しく記入するよう求めてきた。
以前にもこの宿に泊まったことを話し、そのときの鳥鍋や土産の礼を述べると、主人はようやく思い出した様子を見せた。そして、あのとき出した鳥は病気で死んだものだったこと、別の年に出した豚もコレラで死んだものだったことを明かして部屋を出て行った。
肉はもうよそうと言う連れに理由を尋ねると、「婆さんが患ってうなっていた」と告げる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

