改良善哉かいりょうぜんざい
別題: ぜんざい公社
手続きだらけの善哉屋で、客が食べる前に困り果てる話。
あらすじ
「改良善哉」という看板を掲げた、風変わりな善哉屋ができました。客が入ると、まず受付で住所、氏名、年齢、職業などを事細かに尋ねられ、証書の手数料として五銭を取られます。
その書類を窓口へ差し出すと、今度は善哉代として前金で五円を取られてしまいます。そのうえ戸締まりをした部屋に入れられ、役員に監視されながら食べさせられる決まりです。
目の前には善哉が十二杯も並べられ、これを食べきれなければ三日の拘留に加えて五円の罰金だと脅されます。客が胃を悪くしそうだとぶつぶつこぼしていると、「善哉食えんか」と声がかかりました。答えて客はこう言いました。「ヘエ、五円でございます」
成立と背景
戦後になって「ぜんざい公社」と改題され、広く演じられるようになりました。その際サゲも、汁のないことに文句をつけると「甘い汁はこっちで吸うてしまいました」と変えられています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

