おしゃべり往生おしゃべりおうじょう
話し好きの男が食事中に息を引き取り、あの世へ向かう道中でもにぎやかに振る舞い続ける新作の一席。
あらすじ
おしゃべり好きで知られる男が、好物の魚の煮付けを食べている最中に骨をのどに詰まらせて命を落としてしまう。家族は、好物を口にしながら、いつもどおり話し好きらしくしゃべり続けて息を引き取ったのだから、悔いのない大往生だったと話し合う。
一方、当人はあの世へ向かう川のほとりに立ち、目に映る景色についてひとりごとを言い続けている。渡し船に乗り込むと、同乗の人だけでなく犬にまで声を掛けたり、歌を口ずさんだりしはじめる。
船には、盗みを働いて亡くなり地獄行きを覚悟している二人連れや、道行きの末に命を絶った男女の二人連れ、七歳ほどの一人きりの子どもも乗り合わせている。男が賑やかに話しかけるので、腹を立てた一人が川に落ちてしまう。
泳ぎが得意な男はその人を助け上げ、子どもにも泳ぎ方を見せているうちに、もといた岸辺の方へと近づいていく。息子が父親の泳ぐような身振りに気づいて声を掛けようとすると、女房が止める。
父親を起こそうとする息子を、女房は「起こしちゃダメだよ、生き返ったらどうするんだよ」と止める。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

