落語の演目

唖の釣おしのつり

滑稽噺長屋釣り上方落語が原話

別題: 上野の釣

殺生が禁じられた池へ忍び込んで釣りをする二人が、見廻りの番人をそれぞれのやり方でやり過ごす噺。

あらすじ

二人の男が、魚を捕ることが禁じられている寺の池へこっそり釣りに出かける。見廻りに見つかったときのために、長患いの親に食べさせたい一心で鯉を釣ったのだと話せば、親孝行だと大目に見てもらえるはずだと、一人がもう一人に入れ知恵をする。

池に着くと、どちらかが見つかったら合図の声を出す約束をして、それぞれ別の場所で釣りをはじめる。ところが釣りに夢中になっていた一人が番人に見つかり、殴られながらも教わったとおりの言い訳をすると、あっさり許してもらえたので、そのまま合図も出さずに逃げ帰ってしまう。

続いてもう一人が番人に見つかるが、驚いた拍子に舌がもつれて口がきけなくなってしまう。仕方なく身振り手振りで説明していると、これも親孝行の徳で許してもらえた。安心したところで、思わず声が出てしまう。

口をきいてしまった男に、番人は「器用な唖だ、口をきいた」と驚く。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ