高野駕籠こうやかご
本妻と妾の釣り糸がもつれたのを見て、旦那が姿を消してしまう話。
あらすじ
旦那が本妻や妾、幇間たちを大勢引き連れて海へ釣りに出かけ、みなで駕籠に乗ったまま糸を垂れて楽しんでいました。ところがそのうち、本妻と妾の釣り糸が海の中でもつれ合ってしまいます。
それを見た旦那はふと無常を感じ、「加藤左衛門重氏の気持ちだ」と口にすると、そのままプイと姿を消してしまいました。残された一同は「どこへ行きなさった」と大騒ぎになります。
旦那の姿が見えなくなり、一同があわてて浜のあちこちを探し回っていると、本妻だけはさして慌てるふうもなく、落ち着いた様子でこう言いました。「おおかた、浜の厠へ行ったんでしょう」
成立と背景
上方で生まれた噺だと考えられています。別の演目である「絞り紺屋」については、この噺を下敷きにしてつくられた改作ではないかという説が、古くから根強く伝えられています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

