落語の演目

お文様おふみさま

滑稽噺上方落語が原話言い間違い奉公小僧番頭

別題: お文さん、万両

捨て子を装って店に迎え入れた子をめぐる企みと、小僧の言葉の勘違いが騒動を呼ぶ滑稽噺。

あらすじ

大きな酒屋に赤ん坊を抱いた男がやってきて、酒を買ったうえに祝い物を届けたいからと、店の小僧を連れて出かける。ところが途中で、しばらく子を見ていてほしいと言っていくらかの金を持たせると、男はそのまま戻ってこなかった。

店に戻った番頭が事情を確かめると、男が残した手紙には、この赤ん坊を育ててほしいと書かれていた。子どもを欲しがっていた女房が自分の子として引き取りたいと言うので、旦那もそれを承知し、乳母として一人の女を店に迎え入れる。

実はその女は旦那が外に囲っていた相手で、生まれた子を捨て子に見せかけて店に届けさせ、母子ともに店へ引き入れるための計略だった。旦那は小僧に、その女を乳母として扱い、決して様をつけて呼ばないようにと口止めをする。

ある日、女房が小僧に旦那の居場所を尋ねると、小僧はうっかり、離れでその女の名を呼びながら何かを読んでいると答えてしまう。同じ屋敷の中で文のやり取りとは何ごとかと女房が離れに向かうと、旦那は仏教のありがたい書き物を声に出して読んでいるだけだった。

女房が「その女の名にはなぜ様をつけないのか」と尋ねると、小僧は「様をつけたら暇を出されます」と答える。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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