落語の演目

猿後家さるごけ

滑稽噺言い間違い見栄貧乏番頭

顔立ちを気にする商家の後家に取り入る男が、うっかり禁句を口にしてしまい出入り止めになる噺。

あらすじ

ある商家の後家は顔立ちがある動物に似ているとあだ名されており、当人がそれをひどく嫌うので、その動物を指す言葉は店の中でも出入りの者の間でも禁句になっている。日頃から後家の機嫌をとるのがうまい男が、その日も世辞を並べて喜ばせていた。

ところが調子に乗って知人と出かけた見物の話をするうちに、うっかり禁句にあたる言葉を口にしてしまい、後家の機嫌を損ねて出入り止めにされてしまう。男には決まった商売がなく、後家からの祝儀を頼りに暮らしていたため、途方に暮れてしまう。

困った男は店の番頭に相談する。番頭は、以前に別の男が同じように後家をしくじった際、後家に似ているという評判の美人の絵姿を持って行き、それを大切にしていると話したところ機嫌が直ったという話を聞かせる。そこで男は古今の美人の名を教わり、改めて後家の前に出る。

男は先日の話は禁句のことではなかったと言い訳をしつつ、後家が昔の美人たちに似ていると褒めちぎり、すっかり機嫌を直させる。後家が、自分の気に障ることは二度と口にしないでおくれと念を押すと、男は禁句にあたる言葉を言いかけて慌てて別の言葉に言い換える。

後家に念を押された男が「木から落ちたサル…いえ、猫同様で」と言いかけて言い直す。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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