落語の演目

抜け雀ぬけすずめ

滑稽噺旅噺名人の細工親子商売

宿代を払えない客が衝立に雀の絵を描いて立ち去り、その絵をめぐって宿が繁盛していく旅噺。

あらすじ

小田原の宿に泊まり、朝から晩まで酒ばかり飲んでいる客に、主人が宿賃を催促すると、一文もないと言い出す。代わりに部屋の衝立に絵を描くと言い、雀を五羽描いて、誰にも売らずに必ず戻ってくると言い残して立ち去ってしまう。

翌朝、衝立の雀が飛び出してはまた戻ってくるようになり、評判を聞いた身分の高い武家が高値で買い上げたいと申し出るが、客との約束を理由に断る。すると評判はさらに広がり、宿は大繁盛する。そこへ上品な老人が訪れ、このままでは雀が羽を休められず弱ってしまうと言って、衝立に鳥籠を描き足していった。雀は籠に戻るようになり、さらに評判が高まる。

しばらくして、以前より身なりの立派になった男が宿を訪れる。まさしく雀を描いたあの客であった。主人がその後の評判と籠を描き足した一件を伝えると、男は衝立の前に両手をついて、これは親不孝の極みだと詫びを口にする。籠を描き足していった老人こそ、男の父親であったというのだ。

男は「私は親不孝だ、親にかごをかかせた」と言う。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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