落語の演目

鍋草履なべぞうり

滑稽噺芝居噺食べ物芝居見物

芝居小屋で階段に置いた注文の鍋に、客が知らずに片足を突っ込んでしまい、その鍋がそのまま出される滑稽噺。

あらすじ

芝居小屋で立ち働く若い衆が、幕が終わったあとに注文の鍋料理を届けようと、階段のわきに鍋を置いたまま待っていた。そこへ二階にいた客が階段を下りてきて、鍋があるのに気づかず片足を突っ込んでしまう。客は腹を立てるが、先輩格の若い衆がなだめに入る。

一方、鍋を注文していた客は気が短く、事情を知らないのだから構わずそのまま出すようにと言いつける。待たされていた客が鍋を食べ始めると、豆腐は形が崩れ、時折じゃりっとした感触があり、噛み切れない硬いものも交じっていた。

そこへ、先ほど階段で鍋に片足を突っ込んだ男が再び姿を見せる。若い衆にとっては都合の悪いところに現れたことになるので、あちらへ行っていてほしいと声をかけるが、男は聞き入れず、忘れ物を取りに戻ってきたのだと言い張って動こうとしない。

男は何を忘れたのかと聞かれ、「鍋の中へ草履を忘れたんだ」と答える。片足を突っ込んだ際に脱げた草履が鍋の中に残っていたことが分かる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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