落語の演目

五段目ごだんめ

滑稽噺芝居噺芝居見物芝居が下敷き

別題: 素人芝居、吐血、お笑い定九郎

町内の素人芝居で忠臣蔵の五段目を演じるうち、血のりの仕掛けが間に合わず思わぬ行き違いが起きる。

あらすじ

町内の住人たちが素人芝居を催すことになり、忠臣蔵の五段目にあたる山道の場面を出し物に選んだ。腕に覚えのある主役の役どころを誰もがやりたがったため、揉め事にならないようくじ引きで配役を決めることになった。当日は近所からも見物人が詰めかけ、舞台のそでで出番を待つ顔ぶれもそろう。

本番の舞台では、若旦那が演じる敵役が、金に困った老人を殺して五十両を奪う場面になる。奪った金を数え終えて満足げな笑みを浮かべたところで、死骸を谷底へ蹴落とすのをきっかけに猪が飛び出し、そこへ鉄砲の音が鳴って、あらかじめ口に含んでおいた紅で血を流すという段取りだった。

ところが小道具係が仕掛けに使う口火を切らしてしまっていたため、いつまでたっても鉄砲の音が鳴らない。しびれを切らした敵役が自分で「鉄砲」と大声で怒鳴った途端、口の中に含んでいた卵の殻が割れて血のりがあふれ出てしまい、間の抜けた幕切れとなる。

それを見ていた客が「今日の敵役は鉄砲抜きか」と尋ねると、連れが「今日は吐血で死ぬんだ」と答える。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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