九段目くだんめ
別題: 素人芝居、加古川本蔵
近所の祝いの席で芝居の一幕を演じることになった一座が、急きょ頼んだ代役の演技に振り回される滑稽噺。
あらすじ
出入りの店の祝いの席で、芝居の一幕を仲間内で演じることになるが、当日になって主要な役を務めるはずだった者が急病で来られなくなってしまう。困った一座は、芝居には詳しくないものの、身なりだけは役者らしい医者に代役を頼み込む。
頼まれた医者は台詞や立ち居振る舞いを教わると覚えは早いのだが、いざ本番になると小道具の扱いを誤ったり、持ち直そうとして勢い余り自分の顔にぶつけて鼻血を出したりしてしまう。そうした様子に、一座ははらはらしながら芝居の行方を見守る。
芝居が進み、槍で突かれて苦しむ場面になると、医者役は台詞にない振る舞いとして、持っていた汚れた煙草入れを取り出し、中の煙草を傷口に当ててみせる。それを見ていた見物人とのやり取りによって話が締めくくられる。
見物人が「血止めの煙草は細かいぞ」と声をかけると、医者役が「これは手前切りでございます」と返して話を結ぶ。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

