落語の演目

マキシム・ド・のん兵衛まきしむどのんべえ

滑稽噺新作落語真似して失敗商売見栄

経営が振るわない下町の居酒屋の老夫婦が、孫に連れて行かれた高級料理店を真似て店を飾り付ける新作の滑稽噺。

あらすじ

東京の外れでチェーン店に客を奪われ気味の居酒屋を営む老夫婦のもとに、ある晩、孫娘から銀座で御馳走をするという電話がかかってくる。祖母が出向いた先はフランス料理店で、店先を彩る花々や夜景、給仕の行き届いたもてなし、料理人やソムリエによる本格的なサービスに感激する。

すっかり感心した祖母は、帰り道で自分たちの店でもこのもてなしを取り入れようと思い立つ。数日後、しばらくぶりに顔を出した常連客は、店の前に葬儀に使うような花輪がいくつも並び、暖簾に書かれた店の名前まで変わっているのを見て戸惑いながら、恐る恐る中へ入っていった。

店内には電球を身にまとった飾りが下げられ、客は便所の前の席に案内される。祖母がソムリエよろしく乳母車を押しながら、白ワインだと称して長年寝かせたみりんを注ぎ、祖父はコック帽ではなく長靴をかぶって奇妙な工夫を凝らした料理を並べたので、客はとうとう腹を立ててしまう。

客が「かゆいところに手が届く」のが本当のサービスだと言うと、祖母が孫娘が孫の手を貸してくれたおかげだと答える。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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