桑名船くわなぶね
別題: 兵庫船、兵庫渡海鱶魅入、鮫講釈
沖で船を止められた旅人たちが、大きな魚への人身御供の代わりに、講釈師の語りで窮地を脱する旅の噺。
あらすじ
旅先で船に乗り合わせた二人連れが、川を渡っている途中で船が急に動かなくなってしまう。船頭に尋ねると、海の大きな魚に見込まれたためで、乗客が持ち物を海に投げ入れ、それが沈んだ者が身代わりに海へ入る決まりだと告げられる。
乗客が次々に持ち物を投げ入れる中、講釈師が投げた懐紙が沈んでしまう。講釈師は死ぬ前にひと区切り読みたいと願い出て、張り扇を打ちながら、いくつもの話を取り混ぜた読み物を語り始めた。
語りが続くうちに魚はいなくなり、船は無事に動き出して港へ着く。海の中では、なぜ講釈師を逃がしたのかと仲間に問われた魚が、理由を答える場面で噺が締めくくられる。
逃がした理由を問われた魚は「あんまりバタバタ叩くので、かまぼこ屋かと思った」と答える。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

