落語の演目

禁酒番屋きんしゅばんや

滑稽噺武家噺化かし合い

藩から酒を禁じられた屋敷の番人の目をかいくぐろうと、酒屋がさまざまな手を仕掛ける滑稽噺。

あらすじ

ある藩で、月を眺める宴の席で酒に酔った家来同士が斬り合いになり、一人が斬られ、もう一人も責めを負って自ら命を絶つという事件が起こる。これを知った主君は家中の者に酒を禁じ、屋敷の門のそばに番屋を設けて、酒の持ち込みを厳しく取り締まらせるようになる。

大の酒好きな侍が出入りの酒屋に酒を届けさせようとするが、酒屋の奉公人は番屋の詮議が怖くて渋る。そこで菓子折りに徳利を忍ばせ、菓子屋のふりをして番屋を通り抜けようとするが、重さを怪しまれて中身を見破られてしまう。

菓子折りの企みが見破られて酒を取り上げられた酒屋は、続いて油屋のふりをして油徳利に酒を忍ばせて番屋に向かうが、これも見破られて中身をすべて飲まれてしまう。二度も出し抜かれた酒屋は仕返しを思い立ち、今度は徳利に小便を詰めて番屋に持ち込むことにする。

すっかり酒に酔っている番人に、聞き慣れない商売の名を名乗って徳利を差し出すと、番人は中身をろくに確かめないまま湯呑みへ注いで口に運ぼうとする。そこで異変に気付いた番人と酒屋とのやり取りによって話が締めくくられる。

番人が「けしからん」と怒ると、酒屋は「初めから小便だとお断りしました」と返し、番人が「正直者めが」と応じて話が終わる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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