蛇含草じゃがんそう
別題: 蛇眼草
人を溶かすという言い伝えのある草を知らずに、餅を食べ過ぎてしまった男の身に起こる噺。
あらすじ
ある男が隠居の家を訪れた際、見慣れない草が置いてあるのに気づく。隠居に尋ねると、大蛇が人を呑み込んで身動きできずに苦しんでいるとき、これを舐めさせると呑み込まれた人が体の内側から溶けてしまうのだという、いわくつきの草だと聞かされる。隠居はその草を、虫よけとして身につけて持ち歩いているのだと言う。
隠居がちょうど餅を焼いていたところだったので、好きなように食べてよいと言われた男は、五十や六十個の餅なら平気で食べられると自慢する。隠居はそれなら一つも残さず食べてみせろと言って、次々に餅を勧め続け、男は意地になって食べ続ける。
残りが数個というところまで来て、男はとうとう食べられなくなってしまい、家に帰って苦しみながら横になる。あまりの苦しさに耐えかね、先ほど隠居からもらってきた草のことを思い出し、それを舐めてみることにする。
心配して様子を見に来た隠居が家の中をのぞくと、男の体はすっかり溶けてしまい、残った着物の中で、餅が人の形のようにあぐらをかいていた。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

