落語の演目

半分垢はんぶんあか

滑稽噺長屋見栄夫婦

別題: 富士の雪

巡業から帰った力士の体格を客が大げさに褒めるので、力士が謙遜の大切さを説くが、次の客の前でその教えが裏目に出る。

あらすじ

力士は巡業から久しぶりに帰ってきたばかりで、女房が家で休んでいることを訪ねて来た町内の者に伝えると、客は起こさなくてよいと言いながら、入口の格子や雨戸を外さなければ通れないほど大きな体になっただろうと大げさに褒め立てる。

それを聞いていた力士は、以前旅先の茶屋で休んだときに富士山を見て、その大きさに感心をしていたときの話を持ち出す。茶屋の年老いた女性が謙遜して「大きく見えても半分は雪でございます」と言ったところ、かえって富士山が大きく見えたと言い、謙遜の大切さを客に説いて聞かせる。

そこへまた別の客が訪ねてくる。先ほど小言を言われた女房は、今度は力士について、体が小さくなって格子の隙間から入ってきたと控えめに話す。すると力士が顔を出したので、客は大きくなったものだと驚いて声を上げる。

「大きくなったなあ」と驚く客に、女房が「大きく見えましても半分は垢でございます」と答える。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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