落語の演目

初天神はつてんじん

滑稽噺長屋正月の噺親子食べ物参詣子ども

初天神に出かける父親が息子を連れて行くが、約束を破って物をねだられ続け、最後は父親自身が夢中になってしまう話。

あらすじ

初天神に出かけようと羽織を着て支度を整えた父親に、女房が息子の金坊も一緒に連れて行ってほしいと頼み込む。父親は物をねだられるのを嫌がるが、余計なことは言わないという約束をさせたうえで、しぶしぶ一緒に出かけることにした。

ところが縁日に並ぶ露店の品々を目にした金坊は、たちまち約束を忘れてあれもこれもとねだり始めてしまう。根負けした父親が飴を買い与えると、金坊はなめていた飴をうっかり落としてしまい、行き先を尋ねられて「お腹の中」と答えた。

続けて団子を求めると、店の蜜を父親が先になめ取ってから息子に渡し、嫌がる金坊のために団子を蜜壺にもう一度つけて渡すというやりとりが繰り返される。参詣を終えた後、今度は凧をねだられ、父親は近くの空き地で買った凧を揚げることにした。

凧を持つ金坊が酔っ払いにぶつかって怒鳴られると、父親は「子どものしたこと」だと謝る。今度は父親が人にぶつかると、金坊は「大人のしたこと」だと同じ言い回しで謝り返す。やがて凧に夢中になった父親が糸を渡そうとしないので、金坊は父親を連れてこなければよかったとこぼす。

凧に夢中になって糸を離さない父親に対し、金坊が「お父つぁんなんか連れてこなけりゃよかった」とこぼして終わる。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ