落語の演目

仏師屋盗人ぶっしやぬすびと

滑稽噺泥棒名人の細工職人上方

夜中に忍び込んだ盗人を家の主人が逆に懐柔し、五円を渡して帰そうとするが、盗人が誤って仏像の首を切り落としてしまう。

あらすじ

深夜、物音で目を覚ました男が戸口へ声をかけると、そこにいたのは盗人だった。男は少しも怖がらず、盗人を家の中へ招き入れる。盗人は刀を突きつけて脅すが、男は刀の長さや灯りのつけ方にまで軽口を返し、盗人はかえって調子を狂わされる。

盗人が金を出せと迫ると、男は金はないと答え、逆にたばこを勧めて世間話を始める。男は盗人の様子から、根っからの悪人ではなく、何か仕事に失敗して食べていけずに盗みに走ったのだろうと察し、引き出しにあった五円を渡して、これからは盗みなどせず、また困ったら訪ねてくるよう言い聞かせる。

盗人は礼を言って帰ろうとするが、暗い奥座敷を通る途中、大きな人影に驚いて刀で斬りつけてしまう。それは家の主人が仕事で預かっていた仏像の首だった。主人はこの家が仏師屋で、河内の寺から届いた首の継ぎ直しを頼まれ、翌朝取りに来ることになっていたのだと明かし、盗人に手伝わせてにかわで首を継ぎ直す。

継ぎ直しが終わり、盗人は出ていくが、置いていったはずの五円は残したまま、にかわなべを持ち去っていた。主人が名を知らぬまま「盗人」と呼び止めると、盗人は、また首が落ちたときのために鍋を持って帰るのだと言い返す。

「首がおちたら、継いでもらうねん」と、盗人がにかわなべを持ち帰った理由を言い返すところで終わる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典落語(大尾)興津要 編講談社1974年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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