もぐら泥もぐらどろ
別題: もぐら、もぐらもち、おごろもち盗人
敷居の下から手を入れた泥棒が捕まり、通りがかりの男に出し抜かれる話。
あらすじ
もぐらと呼ばれる泥棒が、敷居の下を掘って手を差し込み、掛け鍵をはずして忍び込む手口を使っていました。ある晩、敷居の下を掘って手を伸ばしましたが、鍵まではまだ届きません。
「もう少しだなあ」と独り言をつぶやきながら手を伸ばしていたところを、中にいた家の主人に見つかってしまいます。手をねじり上げられ、そのまま縛りつけられてしまいました。
困っている泥棒のところへ、通りかかった男が「あしたの朝までに二十円の金をこしらえなければならない。弱ったな」と考えごとをしながら歩いてきます。泥棒は「そこに紙入れが飛んでいる。ちょいとそれをとってくれ。中にハサミがある。礼をするからとってくれ」と頼みました。
男は紙入れの中身が二十円あるのを確かめると、「縛られていらっしゃるんで。ちょっとお待ちなさいよ」と言うなり、紙入れをふところに入れて逃げ出します。縛られたままの泥棒は叫びました。「泥棒ーっ」
成立と背景
五代目の円生が得意にしていた噺で、上方では「おごろもち盗人」と呼ばれています。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

