塩原多助しおばらたすけ
別題: 塩原多助一代記、出世塩原
上州から江戸へ出た多助が炭屋として身を立てるまでを読みます。三遊亭円朝が、実在の豪商・塩原太助を取材してまとめた作品です。
一席物(一席で完結する話)。系統は世話物。
あらすじ
成立と背景
落語家の三遊亭円朝による作品です。もとになった塩原太助(講談や落語では「多助」と表記)は実在の豪商で、1743年に生まれ、1816年に没しました。円朝は当初、画家の柴田是真から塩原家に伝わる怪談を聞いてまとめるつもりでしたが、太助の出身地である沼田へ取材に出かけたのち、怪談ではなく成功談としてまとめることにしたとされます。
この話のあとに『塩原多助後日譚』が続き、二代目の多助が登場して塩原家が傾いていく展開になります。講談でも連続物として読まれます。
演じてきた人
木村友衛。『浪曲事典』の「浪曲名作抄」は、木村友衛の「塩原多助」を収めています。
ほかの芸能でも演じられます
この演目は落語でも演じられています。同じ題材でも、 芸能によって筋の運びや読みどころが変わります。
- 落語「塩原多助一代記」
幼くして家を出された少年が、愛馬との別れを経て奉公先で身を立て、店を構えるまでを描く人情噺。
三遊亭円朝の作。円朝ははじめ、画家の柴田是真から塩原家に伝わる怪談を聞いてまとめるつもりだったが、太助の出身地である沼田へ取材に出かけたのち、怪談ではなく成功談としてまとめることにしたとされる。(講談事典)
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
浪曲は演者によって筋や節の細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 講談事典/瀧口雅仁(丸善出版・2023年)
- 浪曲事典/安斎竹夫 編・著(日本情報センター・1975年)
上の本に書かれている事実をもとに、文章は書き起こしたものです。本の文章は転載していません。

