落語の演目

雪とんゆきとん

滑稽噺冬の噺若旦那女中人違い

別題: お祭佐七、春の夜話

恋わずらいの若旦那が忍び逢いの合図を頼りに雪の夜道をたどるが、思わぬ人違いが起こる滑稽噺。

あらすじ

船宿に泊まっていた田舎出の若旦那は、江戸見物をするうちに恋わずらいで体を壊してしまう。女将が事情を聞き出すと、相手は男嫌いで知られる呉服屋の娘だという。杯を交わせるだけでもいいから会いたいという若旦那の望みを受け、女将は娘の女中に頼み込み、翌晩、裏木戸を叩く音を合図に会わせる段取りを整える。

当日は大雪となり、若旦那は道に迷って家が分からなくなり、あちこちの木戸を叩いてみるが開けてもらえない。そこへ遊びに出かける途中の別の男が通りかかり、下駄に挟まった雪を落とそうと塀を叩いたところ、それが合図と勘違いされ、女中に招き入れられてしまう。

屋敷の中に招き入れられた男が被り物を取ると、その顔を見た娘はひと目で心を惹かれてしまう。取り違いだとは知らないまま家の者たちも歓待し、思いがけず迷い込んできた客を、その晩はそのままもてなして泊めることになる。

翌朝、女中に送り出されて出てきた男を、一晩中付近を歩き回っていた若旦那が見かけ、あとをつけていく。男が船宿の女将と言葉を交わしているのを見た若旦那が正体を尋ねると、女将は、この男が出歩くと女たちが取り巻いて祭りのような騒ぎになるためにそう呼ばれているのだと明かす。

事情を知った若旦那は「それで俺がダシにされた」と、自分が体よく利用されただけだったことに気づく。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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