落語の演目

淀五郎よどごろう

芝居噺滑稽噺出世稽古

急な代役で大役を任された若手役者が、共演者に相手にされない演技で悩んだ末、指導を受けて舞台を立て直す芝居噺。

あらすじ

芝居小屋で人気の演目をかけることになり、座頭を務める役者が中心となって出演する運びとなった。ところが重要な役どころを務める予定だった役者が病に倒れたため、格下の若い役者が急遽その代役に抜擢された。大役に張り切って舞台に臨んだものの、共演者との呼吸を合わせることは容易ではなかった。

腹を切る武士の役を演じる場面で、駆けつけて声をかけるはずの先輩役者が、いつまでも近くに寄ってこない。何度呼びかけても動こうとしないので、演技を壊してはいけないと思い、そのまま切腹の型を続けた。終演後に理由を尋ねると、演技に迫力が足りないから近寄れなかったのだと言われ、稽古を重ねても翌日も同じ結果に終わった。

思い詰めた末、日頃世話になっている年配の役者のもとを訪ね、指導を受けることにした。型や役の気持ちの作り方を教わり、翌日の舞台で見違えるほどの出来を見せると、先輩役者も驚き、すぐさま近くまで寄って声をかけてくれた。

力の入った演技に相手役も応え、待ち望んでいた「待ちかねたァ」という一言をかけてもらえた。

ほかの芸能でも演じられます

この演目は講談でも演じられています。同じ題材でも、 芸能によって筋の運びや読みどころが変わります。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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