落語の演目

品川心中しながわしんじゅう

滑稽噺廓噺心中品川戦時中の禁演落語

客が減り金の工面もできなくなった品川の女郎が、通ってくる男に心中を持ちかける噺。

あらすじ

品川宿で長く座を張ってきた女郎が、年を取って客が減り、物入りの時期になっても金の都合がつかず困っていた。後輩に見くびられるのも悔しく、いっそ死のうと考え、どうせならと相手を探し、普段から通ってくる貸本屋の男に心中を持ちかける。

誘いの手紙を受け取った男はすぐに駆けつけて承知し、世話になっている顔役に別れを告げてから戻ってくる。二人は店の裏手の桟橋から身を投げることにするが、ためらう男を女が先に突き落とし、自分も続こうとしたところへ、店の者が金の都合がついたと知らせに来る。

女はそのまま店に戻ってしまい、一人取り残された男は海に落ちる。もっとも水は浅く、大きな怪我もなく助かる。ずぶ濡れのまま顔役のもとへ戻ると、ちょうど賭け事の最中だった一同が物音に慌てふためき、隠れたり逃げたりする中、ただ一人座ったまま動かない者がいたが、実は腰が抜けて動けなかったのだった。

事情を知った顔役は腹を立て、男を女のもとへ行かせて仕返しをすることにする。生きて戻った男を知らずにいた女のところへ、顔役たちが「亡くなった男の持ち物の中に約束の証文が出てきた」と訪ねてくると、驚いた女は頭を丸めてしまう。そこへ当の男が姿を現す。

女が悪ふざけを咎めると、男は「お前が客を釣るから、魚籠にされたんだ」と洒落で返す。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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