鷺とりさぎとり
別題: 雁とり
隠居から儲け話を仕入れた男が雀捕り鴨捕りに挑むうち、うっかり夜の五重塔の上まで運ばれてしまう。
あらすじ
隠居のもとへ金儲けになる話を持ちかけにやって来た男が、みりんに何日か漬けておいた米粒を庭にまき、それを食べて酔っ払った雀を、そばに置いた南京豆の殻を枕にして寝込んだところを捕まえる方法を教わる。実際にやってみると、殻をまいた途端に雀は驚いて逃げてしまい、あっけなく失敗に終わる。
次に隠居から、大声で鴨を呼び、だんだん声を小さくして遠ざかったと油断させてから捕まえる方法を教わる。夜に不忍池へ出向くと、寝ている鴨を帯に挟んでいくらでも捕まえられたが、途中で鴨が気づいて一斉に飛び立ってしまう。
帯に挟んだ鴨もろとも宙に持ち上げられた男は、目の前に現れた棒のようなものにとっさにつかまり、鴨を放してしまう。気がつくと、自分がいるのは寺の五重塔のてっぺんだった。騒ぎに気づいた寺の坊主が四人がかりで布団の四隅を持って現れ、下へ向かって飛び降りるよう促す。
男が思い切って飛び降りると布団の真ん中に落ちて布団がすぼまり、下で支えていた四人の坊主は頭をぶつけ合って、一人だけ助かり残りは死んでしまう。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

