風呂敷丁稚ふろしきでっち
同じことを繰り返す隠居のお供をした丁稚が、荷物を盗まれる話。
あらすじ
丁稚の定吉が、隠居のお供をして道を歩いています。隠居は少しぼけてきており、同じ問いを繰り返す癖がありました。
隠居が「定吉、ここどこや」と聞くので「心斎橋です」と答えると、「そうか。いくつになった」「十五です」「三十のなかば男じゃ、しっかりせにゃあかんぞ、風呂敷包み気ィつけや」と続けます。
少し歩くと、隠居はまた「定吉、ここどこや」と同じやり取りを始めます。そうしているうちに、油断していた風呂敷包みを何者かに盗まれてしまいました。
隠居がいつものように「風呂敷包み気ィつけや」と言うと、定吉が答えました。「さきほど盗まれました」「それで言うこと一つ減った」
成立と背景
上方の噺です。「それで言うこと一つ助かった」という結びで演じられることもあったといいます。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

