お祭佐七おまつりさしち
武家勤めを離れた男が火消しの家に転がり込み、力自慢を相手にした武勇伝を仲間に語る滑稽噺。
あらすじ
もと武士の家に生まれた男は、文武に優れ整った顔立ちでもあったが、周囲の妬みを受けて武家勤めに嫌気がさし、今は主家を持たない身となっている。父の知人である火消しの頭領の家に転がり込み、仲間に加えてほしいと頼むが、なかなか許してもらえない。
ある日、男が数日姿を見せなかったことがあり、遊びに出かけて居続けをしていたことが分かる。頭領が代金を届けさせようとしたところへ本人が戻ってきて、退屈な部屋を抜け出してきたいきさつを語る。
男が湯屋に出かけている間、若い衆たちが頭領に、男を仲間に加えてほしいと口添えをする。力自慢の大男に殴りかかられた男が、相手を担ぎ上げて砂糖の山の中に放り込んでしまったという話を披露する。
このあと、火事が起きた際に頭領の制止を振り切って現場に駆けつけた男の働きが認められ、正式に仲間として迎えられ、名を知られるようになったという展開が続く。
大男を放り込んだ先を尋ねられた男は、怪我をさせないためだったとしたうえで、「正当(精糖)防衛だ」と地口で締めくくる。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

