落語の演目

人情八百屋にんじょうやおや

人情噺長屋深川家賃貧乏子ども兄貴分

貧しい親子を助けた八百屋が、その後の縁で子どもの世話を引き受けることになる人情噺。

あらすじ

浅草で八百屋を営む平助が、七日前の出来事を女房に話して聞かせる。深川の裏長屋でおかみさんに呼び止められ茄子を売ると、出てきた子どもがその茄子を生でかじり始めた。亭主が長患いで満足に食べさせられないと聞き、平助は売り上げの金と弁当を渡して帰った。

その後のことが気になった平助が長屋を訪ねると、貸家の札が貼られていた。近所の者に聞くと、その夫婦は二人とも亡くなり、子どもは知り合いの家に引き取られたという。訪ねていくと、その家のおかみさんが平助の来訪を喜ぶ。もらった金で夕飯を食べようとした矢先、家賃の催促に来た大家が全額を持ち去ってしまい、夫婦は死を選んでしまったのだと聞かされる。

そこへ子どもを預かっている男が帰ってきて、平助を気に入り、義兄弟の契りを結びたいと言う。盃を交わしたあと、男は家が貧しく残された二人の子どもを養いきれないので、一人でいいから引き取ってほしいと頼む。平助は二人とも引き取りたいと申し出て、自分のような八百屋が育ててよいものかと尋ねる。

男は「冗談を言うな、稼業は火消しだ」と答え、火をつけるようなことはしないと言葉を返す。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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